バーボンウイスキー4



ジャックダニエル JACK DANIEL's 40%
 テネシー州で唯一稼働している蒸留所。よく、バーボンウイスキーではなく、これはテネシーウイスキーだと言い、バーボンだと言った人を馬鹿にする人がいるが、法律上はバーボンウイスキーに分類される。バーボン・ウイスキーの中にテネシーウイスキーがあるということ。もちろん、ケンタッキーで作っていないので「ケンタッキーストレートバーボン」とは表記できない。テネシーウイスキーとして名乗る場合は、テネシー州で醸造蒸留し、チャコールフィルターという同州産のサトウカエデの炭で濾過しなければならない。(通常のバーボンでも炭濾過を行う銘柄もある)名前の由来は人名で、若干9歳で蒸留所に入り、13歳で蒸留所を任され、16歳で自分の蒸留所を建設した伝説的な人物。化け物か!?
 香りは、土っぽいミネラル、バナナ、アンズ。アタックは強く旨味が荒々しいが、甘みがやや強く味はライト。余韻はやや弱くミネラル、樽。加水してもしっかりと味が残る。どんな飲み方にも対応してくれそう。

リナ嬢コメント:香りは、バニラ、すっきりしろワインのよう、ミネラル。口に含むと甘い味と香りが強い。軽く、ライト。

ジャックダニエル・特級 80年代
JACK DANIEL's 45% 80s
 80年代と思われるオールドボトル。現行品よりも5%ほどアルコールが高い。うんちくはジャックダニエル現行を参照。香りは、バナナ、バニラ、土っぽいミネラル、アンズ。さすがにオールドボトルなのでアタックはマイルド。ジャックダニエルらしいやや強めの甘み。余韻はダントツに長くゆっくりとしている。
 濃さはないが優しく、余韻が長いタイプ。加水するとやや重くなるが荒々しさが表れる。ストレート専用。

リナ嬢コメント:香りは、カスタード、バニラ、バナナチップ、ショートケーキ。口に含むとアタックは少しあるが最後はライト甘みが強い。


ジャックダニエル・グリーン
JACK DANIEL'S green Label 40%
現在ジャックダニエルのグリーンは数が少なくなったが若干量市場に出回っている。昔は熟成年数が若く、ブラックより安かったと聞いたことがあるが(あくまで噂です。)現在は1.5倍ぐらいグリーンラベルの方が高い。ブラックと味が違うのは確かだが詳細不明の一品。
 香りはバナナ、ジンチョウゲ、ふかし芋。アタックはやや強く荒いが刺々しさはすぐに消える。甘みがやや強い。余韻は中くらい。ナッツ、ビターチョコレート。
加水すると味が壊れるが香りは倍増。スタンダードと比べるとアタックは鋭いが飲み口はライト。

 リナ嬢コメント:甘く、香りは弱い、ビターチョコ、味も苦みも少しありアタックはあまり無くライト。


ジャックダニエル・1905・ゴールドメダル
Jaek Daniel's 1905 Gold Medal 45%
 限定のジャックダニエル・ゴールドメダルには何種類かのバージョンが存在する模様。この1905のほか1913・1915。1913と1915はかなり値段が高騰している模様。
 香りは土っぽいミネラル、アンズ、バラ、梨。アタックはマイルド、ミドルクラスの味の濃さ。
余韻はやや長く甘みと苦みのバランスがよい。
 ジャックダニエルには珍しく、ボディーがミドルクラス。他のジャックダニエルよりもボディーを感じる。

リナ嬢コメント:
 香りは、ハチミツ、プラム。口に含むと舌への苦みが強いが、アタックは余り強くない。


余韻は甘みが残り150thと比べて男性的。



ジャックダニエル・150周年記念ボトル
JACK DANIEL'S 150TH BIRTHDAY 45%
 ジャックダニエルが生まれて150周年の記念に販売された一品。別名ミレニアム・ボトル。限定だが未だに少量流通している。通常品に比べ5%ほどアルコールが強い。
 香りは弱いイチゴミルク、わずかにバナナ。アタックはやや強く、荒い。ミドルクラスの味の濃さ。余韻は長く、ナッツや木材。
 ジャックダニエルの中では特に甘く、ミドルクラスの濃さと荒さ、余韻が長いのが特徴的。

リナ嬢コメント:ゴールドラベルに比べたらアタックは優しく、甘みと苦みのバランスがよい。

ジョージディッケルNo.8 GEORGE DICKEL No.8 40%
テネシー州にあるジャックダニエル蒸留所とジョージディッケル蒸留所はバーボンの中でも特にテネシーウイスキーと呼ばれる。テネシー州で蒸留し、テネシー州産のサトウカエデの炭で濾過、テネシー州で熟成することによりテネシーウイスキーの称号得られる。どうもジャックダニエルばっかりが注目を浴びてしまいこのジョージディッケル蒸留所は非常にマイナー。現在蒸留所は休止状態。ただでさえ少ないバーボンの蒸留所なのでそのまま閉鎖されてしまわないことを切に願う。
香りは、栗、焼き芋、ナッツ、クルミパン、黒糖、枯れ草、複雑。口に含むとアタックはマイルドでボディーはやや軽い。余韻はほどほどでライト。キレがよい。香ばしくライトタイプのバーボン・テネシーウイスキー。

リナ嬢コメント:香りはテキーラのような植物系の香り、イチジク、カボチャ、No12と比べて、まろやかで優しい。アタックも弱くすっと消えていく、優しい味。
 
ジョージディッケルNo.12 GEORGE DICKEL No.12 45%
うんちくはNo.8参照。
香りは、黒糖、メープルシロップ、ライ麦パン、枯れ草、複雑。口に含むとアタックはやや強く、味のボディーはやや重く、口の中での香りの広がりがすごい!!余韻は長く複雑で、バナナやナッツ。
マイナーだが非常に美味い。スタンダードクラスのテネシーでは一番か?

リナ嬢コメント:香りはライ麦パン、イチジク、シフォンケーキ、香ばしい香り。口に含むとピリッとした口当たり。余韻はほどほど長い。苦さは余り無くバランスがよい・

ジム・ビーム8年 ブラックラベル
JIM BEAM 8y 40%
 別名ジン・ビーム・ブラック。ジン・ビーム社は最も大きいバーボンメーカー。日本で使われるバーボン樽の殆どはこのジン・ビームス社の樽だという。
香りは、アンズ、洋なし、バナナ、木材。口に含むとアタックはやや強くボディーはライト。余韻は平均的。(中くらいの長さで中くらいの強さ)すっきりライトなバーボン。
リナ嬢コメント:香りはバナナ、アプリコット。苦みが少しあり軽めの味と余韻。


ビームス・チョイス8年
BEAM’S CHOUIE 8y 40%
 別名、ビームス・グリーン。うんちくはビームス・ブラック参照。
 香りは、バラ、アンズ、アッサムティー、オレンジ。口に含むと香りの広がりが良く、華やか。口に含むとアタックはマイルドでボディーはライト。余韻は弱く中くらいの長さ。
ライトでマイルド、ビームス系の中ではかなり華やかなバーボン。
リナ嬢コメント:香りは桃、カスタードクリーム、メイプルシロップ。口当たりがすごく柔らかく中間から少しアタックがあり余韻も少々。甘みがあるきれいな味のバーボン。

ストーンキャッスル ♯5
Stone Castle ♯5 53.5%
 バーボン界の悲しい現実、ストーンキャッスルはオールドテイラー蒸留所の跡に作られ新しい蒸留所になるはずであった、蒸留開始までは他社から原酒を買いボトリングし、蒸留所免許を取得し、認可されたが・・・オーナーが急死してしまい。夢は尽きてしまった。非常に悲しい、バッカスの神様が見過ごしてしまった悲しい一例。
市場に出た数少ないボトリングは♯1〜10 そして、最終ボトルの♯53(オーナーの歳と蒸留所番号から)。
今回紹介するのは♯5。原酒は、♯1〜9まではエンシェントエイジ(バッファロートレース)。♯10と53はワイルドターキーらしい。現在、ものすごくプレミアムがつき始めた品、飲んでおくならば今のうち。

 香り柔らかい若いバナナ、イチジク、バニラ。口に含むとアタックが刺激的で木の香りが強くスパイシー。ボディーはミディアム。余韻は長く樽や木の香り。
樽の香りが強くスパイシーなバーボン。

リナ嬢コメント:
 香りは柑橘系の香水のような良い香り、グレープフルーツ、キンカン、ブランデー。重みがありアタックも強い。複雑で味が淡い。

スモーキー・ジム
SMOKEY JIM'S 40%
 ジン・ビーム蒸留所産のクラシックな製法で蒸留されたライトタイプのバーボンウイスキー。
香りは桃、ナシ。香り自体は弱い。口に含むとアルコールのアタックはマイルドで味のボディーも軽い。ほんのりスモーキー。余韻は短くドライ、そしてわずかにスモーキー。スモーキーでドライなビームス系、ロックがおすすめ。
リナ嬢コメント:渋い香り、リンゴの芯、少しいぶした香り。口に含むと最後は甘みと苦さもある。アタックもしっかりしている。余韻は短い。

ダニエルスチュアート12年
Daniel Stewart 12y 53.5%
ヘブンヒルから原酒を買い独自に熟成。名前のダニエルスチュアートはバーボンの始祖とされている人物の一人。香りはバナナ、ドライアプリコット、カスタード。熟したフルーツの香りが強い。口に含むとアルコールのアタックが強く、味のボディーもこの価格帯では最も重い。濃くと味がしっかりしている。余韻も長く強く。非常に満足感があるバーボン。
リナ嬢コメント:
 香りは、アンズ、チョコレート、メープルシロップ。口に含むとアタックはしっかりあり甘さ苦さのバランスがよい。余韻もしっかりあり男性的。

テンガロン・ハット
TEN GALLON HAT 40%
名前の由来はカウボーイがかぶるツバの広い帽子で日本市場向けに開発されたバーボン。ジムビームの原酒を使っている。
香りはバニラ、巨峰、桃。口に含むとアルコールのアタックはマイルドだが味のアタックは強く刺激的。余韻はやや長く、コーン。平均的なバーボン。
リナ嬢コメント:香りは、コーンフレーク、ブルーベリー。口に含むと甘みがすっきりしていてベリー系の味。口当たりが優しく女性的。


テンガロン・ハット特級
TEN GALLON HAT 40% 86'
うんちくは、現行版を参照。瓶底から86年のボトルと推定される品。
香りはチョコレート、マスカット、ミント。口に含むとアタックは非常にマイルド、ボディーはやや軽く、余韻はほどよく長い。ライトでかなり柔らかいバーボン良い瓶熟の一品。
リナ嬢コメント:香りはメイプルシロップ、洋ナシ、特級の方がアタックなどシカッリしている。苦みが特級より若干強い。


ドクタールイーズ・シュアポーション12年
DR.LOUIE'S SURE POSITION 40%
禁酒法時代バーボンは薬として処方箋があれば買えたという。高名な医者は風邪薬として大いに処方箋を書いたとか、そんな時代のバーボンをイメージした一品。
原酒は多分、ヘブンヒル産。
 香りは、オレンジ、レモン、桃。口に含むとまず甘みを感じアルコールのアタックはマイルド。やや強い味のアタック、重みは中くらい。余韻はやや短く苦みが強い。
キレはよいが味に重みがありバランスがよいバーボン!!ロック向けか?

リナ嬢コメント:
 バラのような香り、プラム。甘みと苦み同時に感じて途中からドライになり苦みが残る。

トム・ムーア
TOM MOORE 40%
 1879年にトム・ムーアが蒸留所を建て作り出したバーボン。1944年以降はバートン蒸留所の原酒を元に造られている。香りは、オレンジ、イチゴ等のひと味違うフルティー。(通常のフルーティーさはバナナやアンズなどが多い)飲むとアタックはマイルドでビターチョコ、キレがよい。余韻は余り感じられない。
 フルティーだが普通のフルティーなバーボンとひと味違う、柔らかく、とてもキレがよい一品。ストレートがおすすめ。
 リナ嬢コメント:香りは蜂蜜、カリン、オレンジの皮、コアントローに似た甘い香り、口当たりは軽いがアタックも少しある。
甘く女性的な印象。

 バーボン1 バーボン2 バーボン3 バーボン5