リキュールの深遠な世界
日本ではカクテルの原料と思われがちなリキュール、けれどもこれはアメリカのBAR文化なのです。アメリカはかつて禁酒法の時代があり、お酒の製造と販売が規制されました。その時、マフィアが暗躍し、密造が行われていましたが多くの密造品は粗悪な酒で、そのままで飲んでもおいしくない、そこでカクテルの文化が発展していきました。
ヨーロッパでは、アブサンがその生贄になり、その他のお酒が禁止されることはありませんでした。そのため高品質なお酒が造り続けられ、そのまま飲んでも十二分においしいのでカクテルとしてではなく、そのまま何も加えずに食後やナイトキャップにリキュール専用のグラスに注いでゆっくりと時間をかけて楽しむスタイルが一般的です。
ここでは、そのまま飲むことを中心に、カクテルにしてもソーダ割などシンプルなカクテルにて紹介していきます。

薬草系スコッチ・リキュール


ウイスキーを飲むヒトってかっこいいけど。 ウイスキーってどうも強くて甘くないので苦手。
ウイスキーのカクテルでも大人な一杯。
甘いのは苦手だけど少し変わった飲み方をしてみたい。

これを解決するのが今回紹介の薬草系ウイスキー・リキュール。

ウイスキー・リキュールはいろいろありますが
スコッチ・ウイスキーをベースにしているリキュール「スコッチ・リキュール」中でも薬草系スコッチ・リキュール。

まずは最も有名なドラン・ブイ「ドラン・ヴュイ」「ドラン・ヴイ」とも呼ばれます。
 スコットランド・スチュアート王家の秘酒として伝えられた由緒正しきリキュールで1906年から販売されている。

有名なカクテルは「ラスティ・ネイル」
ほどよい甘さでロックスタイルなのでゆっくり飲める。強いと思ったらさらにミスト(クラッシュアイス)で
「ラスティ・ネイル、ミスト・スタイル」がお勧めです。

甘いのが苦手な方は量を抑えて、「ドライ・ラスティー・ネイル」はいかがでしょうか?

ブレンデットやシングルモルトにこのウイスキー・リキュールを少量、バースプーン1杯をウイスキーのロックに混ぜるとグッと複雑味が増すんですよ。

特にアイラ系の手頃なシングルモルトに垂らすと格別です。
「アイリーク」「ラフロイグ・クォーターカスク」「ラガヴァーリン16年」 

また、この薬草系スコッチリキュール自体も美味しいので
ストレートやロック、そして、ミスト(細かい氷を詰めたロック)、

もう一つのお勧めは、ホットカクテルです。
レモンカットを絞り、シナモンスティックを添えて飲めば冬場に最高のカクテルです。 


「アソール・ブロス」 ゴードン&マックファイル社がリリースしているので合わせるならば「モンスターズ・チョイス」で
「フェイマス・グラウス・リキュール」は同じ、フェイマス・グラウスで
少し変わった「ラスティー・ネイル」を楽しめます。この3種類とウイスキー各種の組み合わせはじつに多彩で奥深いのです。
まさに大人の遊びです。